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【今月の2冊】 「中国人」として生きた日本人女性の数奇な物語

「どんなことがあっても私が、夫を見捨てるわけにいかないのは、それが中国人として生きてきた私の人生の現実だからである。私は、人生の最終局面を迎えるに当たって、中国でこんな生き方をした日本人もいたという事実を残すために、この拙い文章を綴った」(韓瑞穂著・伊藤正監修『異境』新潮社刊 一七〇〇円) 著者は…

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一枚岩には凝固しない台湾の民族的アイデンティティ

 台湾の民族や住民のアイデンティティ(帰属)意識を議論するには、彼らの呼び方から始めるのがよい。それによって、重要な政治的意味が浮き彫りになるからだ。たとえば「中国人」なのか「台湾人」なのかである。 二〇〇〇年三月の総統選挙で当選した陳水扁氏に対して、中国の政府系研究者は「自らが中国人であると公式…

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太子党にもいいヤツはいる

『やがて中国の崩壊がはじまる』『「日中友好」のまぼろし』『この厄介な国、中国』といった題名の本が居並ぶ中に、私が上梓した『友をえらばば中国人!?』が並んでいる。新華僑の友人たちが「闇夜の灯火」だと評価してくれたものだ。中国という国は奥の深い国であり、中国人は日本人とは異なった価値観をもっている。こ…

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ロシアも悩む急増「中国人」の無法

 ロシア極東からシベリアにかけて不法滞在者を含む中国人が急増しており、プーチン政権が懸念を強めている。大統領は先の極東訪問でも「移民がロシア人の職を奪っている」と警戒感を表した。 経済危機からの回復が遅れるロシア極東では、一九九一年から百二十万人の住民がモスクワなど欧州部に移動。特に疲弊が激しいの…

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今年から激増必至の中国人留学生

 今年から中国人留学生がどっと増えそうだ。海外に私費で留学する中国人学生に課される「高等教育培養費」支払い義務が昨年十一月から廃止されたからだ。国費で高等教育がまかなわれている中国では、大学生、院生といった教育程度に応じて二年から五年の間、国内勤務が義務づけられ、その「お礼奉公」が終了しないうちに…

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中国のユダヤ人――歴史が培ったしなやかな交流

 中国語と英語で書かれた『上海のユダヤ人』(上海で出版)という書物の中の写真二枚が私の目を引く。 一枚目は著名なユダヤ系中国人作家のイスラエル・エプシュタインが江沢民・前国家主席と談笑中のもので、一九九五年、北京での老作家の八十歳の誕生パーティで撮影された。もう一枚の古い写真では、欧州からのユダヤ…

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「なんでもありの中国人」に幻惑され続けないために

『中国=文化と思想』MY COUNTRY AND MY PEOPLE林語堂著/鋤柄治郎訳講談社学術文庫 1999年刊「靖国・小泉・反日」が日中関係の現在を象徴する三題噺になってしまったが、少しばかり頭を冷やして、日中双方の名もなき庶民がかくも大量に往来している時代が、これまでなかったという現実に立…

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「同じに見えるアジア人」の違いを伝えるアートの試み

 私は中国人に見えるらしい。中国系の人が多いマレーシアの入国審査で、「外国人」のところに並んでいると、「きちんとこっちに並びなさい」と、通りすがりの人に何回も言われ、最後には国内の人が通る窓口に連れていかれた。中国人の友人の家族に紹介されたときも、「あなたの顔は中国人だ」と問答無用だった。夫婦でど…

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大正時代の旅行記が見抜いた「いまも日本人が誤解する」中国人

『江南春』青木正児著平凡社東洋文庫 1972年刊 一九四九年の建国から七八年末に改革・開放路線に踏み切るまで、中国人は国内に閉じ込められたまま毛沢東が指し示すがままに過激な政治運動に明け暮れていた。そしていま彼らは国を挙げてカネ儲けに邁進し、堰を切ったように海外に飛び出し、世界に満ち溢れる。政治か…

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北京「汚染ピック」の憂鬱

 段ボールの混ざった肉まんはテレビ局のやらせだったが、ブタの廃棄物でつくった肉まん、髪の毛を混ぜた偽しょうゆ、下水から抽出した油で揚げたパンなど「食の中国脅威論」が広がっている。米政府は中国製ペットフードや練り歯磨き、玩具が有毒原料を含んでいるとして使用しないよう消費者に警告。米国の有力大統領候補…

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高級ブランドもトマトもじつは「中国製」というイタリアの驚くべき実態

 中国製品があふれているのはいずこも同じだが、イタリアではメイド・イン・イタリーの「顔」と言える名産品にまで中国製が侵食してきた。 イタリア農業者団体の一つコルディレッティが十一月に発表した数字によると、二〇〇七年の中国からのトマトピューレ輸入量は前年比二・六倍の十六万トンに上る見込みとなった。国…

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ジャマイカに根を張る「カリブの漢族」たち

「ハロー・ミスター・チン!」と、カリブ海の観光地、ジャマイカで見ず知らずの人に臆面もなく挨拶され、戸惑う。 不思議なことにジャマイカでは、東洋系アジア人を「チンさん」と呼ぶことが、ごく当たり前らしい。長年ジャマイカに住む日本人でも、顔見知りのジャマイカ人から、しばしば「チンさん」と声をかけられるそ…

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オーストラリアはなぜ「多民族国家」となったか

 日一日と秋が深まっていく日本と正反対に、南半球のオーストラリアは早春を迎えようとしている。最大の都市シドニーでは冬の終わりを告げるかのように「赤砂」が吹き荒れた。中国の黄砂は日本でもお馴染みだが、オーストラリアでは内陸部の広大な砂漠から運ばれた赤い砂がシドニーの空を焦がした。 赤い砂や土で埋め尽…

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中国のASEAN闊歩でまたカードを失う日本

 中国の東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出が加速している。ASEANといえば主要国では民間投資、後発のカンボジアやミャンマー、ラオスなどでは政府開発援助(ODA)で、いずれも日本が経済とインフラを支えてきた。だが、日本経済が低迷する昨今、政治面でも経済面でも影響力を拡大したい中国が豊潤な外貨…

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アジアでカジノが急増する背景

 アジアでカジノが急増している。今年はシンガポールで2月にセントーサ島、4月にマリーナ・ベイに大型カジノが相次ぎオープンした。シンガポールの成長率は今年、1967年の統計開始以来最高の13%前後に達するとみられるが、好調の背景のひとつがカジノ効果による訪問客の増加といわれる。ラスベガスを抜いた「カ…

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息を吹き返したマカオの隆盛

 旧暦のお正月「春節」を祝う中華圏の人々にとって、2011年の元旦は2月3日だ。昨年、10.3%の実質経済成長率を記録し、「世界第2位の経済大国」になった中国。一家団欒で春節を迎える慣わしにも、労働者層と富裕層では雲泥の差がある。 上海や広州などの都市部で働く出稼ぎ労働者たちは、小遣いを切り詰めて…

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『台湾海峡 一九四九』に見る日中台の歴史の傷口

 台湾に龍應台(ロン・インタイ)という名前の女性作家がいることを知ったのは20年ほど前だった。筆者は台湾の大学に留学していたのだが、同じ年代の台湾人学生たちが競って彼女の作品を手に取り、論じ合っていたからだ。...

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【ロシア】ウラジオストクは「中国固有の領土」か――始まった極東奪還闘争

今年9月にウラジオストクで行なわれたAPECで握手をする中露両首脳 (C)AFP=時事...

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